効率的ポートフォリオ報告(2022年7月16日)

2022年7月15日時点のインデックス型投資信託(三菱UFJ国際投信運用eMAXISシリーズ+米ドル)を使った効率的ポートフォリオを報告します。この半月の間にアメリカの完全失業率と消費者物価が公表されました。その結果を受けて連邦準備銀行(FED、アメリカの中央銀行)は今月下旬に開催される公開市場操作委員会(FOMC)で大幅な利上げを決定しそうな予測が広がって金融市場が大きく変動しました。

6月のアメリカの消費者物価指数が想定以上に上昇したことからインフレーションが沈静化していない懸念が強まり、インフレーション対策に注力しているFEDはFOMCで政策金利の大幅な上昇を決定しそうです。その結果、アメリカの短期金利の上昇から日米間の金利差が更に拡大すると予想されてドル高円安の流れが強まりました。6月のアメリカの完全失業率が歴史的にも低いレベルに留まっている事や労働市場で人手不足や賃金上昇も見られる事からから、FEDはアメリカの景気はまだ大丈夫と判断しているようです。しかし、本年第1四半期の実質GDPは対前期−1.6%と低下して第2四半期も引き続き低下しそうですし、中短期金利が上昇したのに反して長期金利は下落して逆イールドが発生しており不況の気配もあります。ただ今秋の中間選挙を気にするバイデン大統領からはインフレーション対策を最優先するように指示されているようです。

1.eMAXISシリーズを使った効率的ポートフォリオ

直近一ヶ月のリターン上位に暫くあまり見なかったハイテク系のインデックス投資信託(eMXAIS Neoシリーズ)が入りました。長期金利が低下したおかげで研究開発期間の長い産業が長期の研究資金の融資を受け安くなり今後の成長が期待できる事が背景にあるかもしれません。一方で過去一年間高いリターンを示していた米ドルは上位から姿を消しました。ただ、FEDが金融引締め政策を継続し日本銀行が金融緩和政策を維持している間はドル高円安の流れは今後も続くかもしれません。

2.主要な投資信託を使った効率的ポートフォリオ

主要な投資信託を使った効率的ポートフォリオにも少し変化が出ました。直近一ヶ月では先進国債券を基準にした投資信託のリターンが米ドルの上昇率を上回りました。

対象の投資信託:日経225、TOPIX、JPX日経400、国内債券、国内REIT、
先進国株式、先進国債券、先進国REIT、新興国株式、新興国債券、新興国REIT、米ドル

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