バフェット指数報告(2022年第3四半期)

2022年の第3四半期までのバフェット指数を報告します。先日、2022年第3四半期の日本のGDPが公表されました。このデータを使ってバフェット指数を再計算しました。2022年第3四半期は名目GDPが第2四半期に対して約0.5%増加した一方で、東証時価総額合計は1%程度増加しました。その結果、株価と名目GDPのギャップは約0.5%拡大しました。しかし、この変化は全体的に見ると無視できる程度で、「ギャップはほぼ変わらず」でした。

10月のアメリカの物価上昇が減速する(ディスインフレーション)気配を見せたことから、政策金利上昇の減速を期待してこの一週間はアメリカの株価は大きく上昇しました。一方で、アメリカの物価上昇が終息した様子は見えませんから、政策金利の上昇が終了する期待は持てません。これからの数ヶ月は政策金利の上昇を背景にした景気減速が予測され、それに伴う株価の低下が予測されます。このアメリカの状況を受けて日本の株価も低下する事が予測されます。つまり、株価と名目GDPのギャップは今後も縮小すると予測されます。

四半期日本の名目GDP
(赤線、左目盛り)
東証時価総額合計
四半期平均(青線、右目盛り)
東証時価総額合計
期待値(赤線、右目盛り)
東証時価総額合計
四半期合計÷期待値
2021年第1四半期542.9719.6392.11.835
第2四半期541.9735.5390.91.882
第3四半期539.3747.4387.41.929
第4四半期541.9749.5390.81.918
2022年第1四半期543.9717.8393.41.827
第2四半期545.4708.5395.51.792
第3四半期545.9716.9397.61.803
(10月)期間中723.9未推定未定
名目(nominal)GDP:(季節調整済み、年率)兆円、東証時価総額合計(月末値、四半期平均):兆円