効率的ポートフォリオ(2023年5月1日)

植田新日本銀行総裁の就任後初の政策決定会合が4月28日にあり、金融緩和政策の継続が確認されて当面政策金利の上昇が見送られる見通しとなりました。それを受けて米ドルの為替レートが円安に振れました。しかし緩和政策の効果と副作用を常に点検し緩和政策見直しを排除しない姿勢が示されました。

1.TOPIX-17シリース(+米ドル)を使った効率的ポートフォリオ

直近一ヶ月でリターンが高かった業種の中で「電力・ガス」、「食品」、「小売」は輸入関連企業と考えられ、円高の影響が背景にあるかもしれません。しかし直近の円安を考えると「電力・ガス」業種が今後も高いパフォーマンスを続けるかは疑問に思えます。これに反して「食品」と「小売」は直近一年間を通して高いパフォーマンスを示しています。これはコロナ感染症の収束傾向を受けた観光業の回復を反映しているかもしれません。「運輸・物流」も同じ理由で最近高いパフォーマンスを示しているかもしれません。一方、これまで高いパフォーマンスを示していた「銀行」、「商社・卸売」、「鉄鋼・非鉄」業種は直近1ヶ月と四半期のハイ・パフォーマンス・リストから外れました。

2.eMAXISシリース(+米ドル、高配当株式、ゴールド)を使った効率的ポートフォリオ

eMAXISシリーズで直近一ヶ月で高いパフォーマンスを示している銘柄は過去一年の基準価額の変動範囲内に収まる上昇に留まっていて今後も高いパフォーマンスを継続できるかもう少し様子を見る必要がありそうです。

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