バフェット指数報告(2023年第1四半期)

日本の2023年第1四半期のGDPが公表されましたので、当該四半期末のバフェット指数を報告します。東京証券取引所全体の時価総額合計金額は2022年第2四半期を底にして上昇を続けています。一方で日本の物価も上昇を続けており名目GDPも2021年第3四半期を底にして上昇しています。結果としてこのサイトがバフェット指数とみなしている東証時価総額合計の実現値(四半期平均)÷(名目GDP からの)期待値は、2022年後半で一時上昇しましたが、減少してきております。つまり物価上昇が株価上昇に繋がっている部分があるかもしれません。

2023年第1四半期の実質GDP (物価変動を除いたGDP)は季節変動調整済対前期比で0.4%(年率1.6%)だったのに対して名目GDPは1.7%(年率7.1%)でした。つまりGDPデフレータから見たインフレーション率は年率5.5%でした。これは日本としてはかなり高い数値です。

四半期日本の名目GDP
(赤線、左目盛り)
東証時価総額合計
四半期平均(青線、右目盛り)
東証時価総額合計
期待値(赤線、右目盛り)
東証時価総額合計
四半期平均÷期待値
2021年第1四半期548.4719.6401.11.785
第2四半期550.7735.5406.21.811
第3四半期547.9747.4402.41.857
第4四半期551.5749.5407.31.840
2022年第1四半期553.0717.8409.41.753
第2四半期558.9708.5417.51.697
第3四半期554.5716.9411.41.742
第4四半期560.4723.8419.61.725
2023年第1四半期570.0739.8433.01.708
(4月)期間中761.3未推定未推定
名目(nominal)GDP:(季節調整済み、年率)兆円、東証時価総額合計(月末値、四半期平均):兆円