このページは野村アセットマネジメント株式会社が運用する東京証券取引所業種別株価指数をベンチマークにした上場投信である「NEXT FUNDS TOPIX-17」シリーズの分配金利回りを報告します。このサイトは投資信託の値上がり益を主眼にしていますが、「TOPIX-17」シリーズの分配金についてもそのパフォーマンスを評価します。このサイトでは分配金利回りは「当年の分配金の金額」を「前年決算日の基準価額」で割ったもので、預金金利と比較できるものです。なお、「NEXT FUNDS TOPIX-17」シリーズの分配金は毎年7月15日に分配されます。
下表は「TOPIX-17」シリーズの各業種の分配金利回りの記述統計です。「TOIPX」ETFの過去15年の分配金利回りの平均が年1.7%であるのに対して、5業種で平均利回りで年3%を超えています。その業種は「エネルギー資源」、「建設・資材」、「鉄鋼・非鉄」、「商社・卸売」、及び「銀行」です。この内「建設・資源」と「鉄鋼・非鉄」の2業種は極めて高い利回りを1年だけ示した結果、高い平均利回りになっています。
一方、「商社・卸売」と「銀行」の2業種は安定して高い利回りを出しています。初年度を除けば最低利回りも年1%を超えており、15年を通して良いパフォーマンスを示しています。なお「エネルギー資源」業種も最低利回りは年0.9%を超えており、前2業種ほどではありませんが良いパフォーマンスを示しています。分配金収入(インカム・ゲイン)を目的にした資産運用にはこの3業種のETFが良さそうです。
下図は「TOPIX-17」シリーズの業種ごとの配当利回りの時系列グラフです。前述の5業種以外は区別せずに同じグレーのマークで表記しています。昨今話題のFIREでは年4%の運用を想定していますが、「TOPIX-17」シリーズの分配金では若干足りません。しかし預金金利に比べれば高いリターンが見込めます。今後予想される日本銀行の利上げ(政策金利の上昇)が実施されると預金金利も上昇しますから、配当利回りも上昇するかもしれません。
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